「シャツが黄ばみですぐにダメになる」
「ワキガの黄ばみがひどくて取れない・・・」
シャツなどの黄ばみを見ると、自分がワキガではないか不安にもなりますよね。
実はワキガ以外にも黄ばみの原因はたくさんあるんですよ。
頑固な黄ばみの落とし方、予防対策まで、
ワキガや黄ばみのお悩みをスッキリと解消していきたいと思います!
Contents
シャツも真っ白!ワキガの黄ばみの落とし方
ワキガの悩みで多いのが、シャツなどの服の黄ばみです。
どれだけ洗っても黄ばみが取れず、泣く泣くお気に入りの服を手放すこともしょっちゅうですよね。
実は、少しの工夫でワキガで黄ばんだシャツも真っ白によみがえらせることもできちゃうんですよ。
レベル1 洗濯温度は40~50℃前後
ワキガの黄ばみのように頑固な汚れを落とすためには、洗濯時の温度が大切です。
黄ばみの原因になる汚れは水ではなく、40~50℃前後のお湯で洗濯しましょう。
お湯で洗濯することで、ワキガの黄ばみ汚れも落ちやすくなります。
レベル2 洗剤や漂白剤は「粉」を使う
次に注意してほしいのが、洗濯洗剤や漂白剤の種類です。
洗濯洗剤や漂白剤には、液体のものと粉末のものがありますよね。
ワキガの黄ばみを落とすためには、粉末の洗濯洗剤や漂白剤を選ぶようにしましょう。
実は、液体のものよりも粉末の洗剤や漂白剤の方が洗浄力が高いんですよ。
ただし、粉末タイプの漂白剤は毛や絹などの生地には使えないので注意してくださいね。
レベル3 酸素系漂白剤でつけおきする
お湯と粉末の洗濯洗剤・漂白剤で洗濯しても落ちない黄ばみには、酸素系漂白剤でつけおき洗いをしましょう。
方法はとっても簡単ですよ。
- 40~50℃のお湯1Lに、粉末の洗濯洗剤小さじ1、粉末の酸素系漂白剤小さじ1をしっかり溶かす
- 30分つけおきする(生地が傷むため、つけおく時間は2時間以内)
- つけおきした液体ごと洗濯機の中に入れる
- 40~50℃のお湯でいつも通りの量の洗濯洗剤を入れて洗濯
レベル4 重曹やセスキ水をプラスする
ワキガの黄ばみには、重曹やセスキ炭酸ソーダも効果的です。
重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性の性質のため、皮脂などの酸性の黄ばみ汚れには効果抜群なのです。
また、消臭や殺菌効果もあるので、ワキガの臭い対策にもおすすめなんですよ。
洗浄力はよりアルカリ度が高いセスキ炭酸ソーダの方が上です。
- 重曹と液体タイプの酸素系漂白剤を1:1の割合で混ぜて重曹ペーストを作る
- 脇や首などの黄ばみに重曹ペーストを歯ブラシでなじませるように直接塗り込む
- 10分放置する
- 歯ブラシで軽くこすってさらになじませる
- 重曹ペーストを取り除く
- 通常の方法で洗濯機で洗濯する
- スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダ小さじ1と水500mlを入れてしっかり混ぜて溶かし、セスキ水を作る
- 脇や首などの黄ばんだ部分にセスキ水を吹き付ける
- 20~30分程度放置する
- セスキ水をかけた黄ばみの部分を揉みこむ
- 通常の方法で洗濯機で洗濯する
レベル5 塩素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤でつけおきしても、重曹やセスキ水を使ってもワキガの黄ばみが落ちない!というときは、最終手段として塩素系漂白剤を使ってみるのもありです。
ただし、塩素系漂白剤は漂白力がかなり強く、アルカリ度も高いため、ポリエステル・アクリル・綿・麻の生地かつ白色の服にのみ使うようにしてください。
洗浄力が強いということは、それだけ服にもダメージがあるということなのです。
黄ばみに効くスペシャル洗濯法
- 濃縮タイプの食器洗剤大さじ1、粉末タイプの酸素系漂白剤大さじ1/2、40℃のお湯大さじ2をよく混ぜ合わせる
- 作った液を歯ブラシで黄ばんだ部分にたっぷりとすりこむ
- 5~10分程度放置する
- 40~50℃のお湯1Lに粉末タイプの洗濯洗剤小さじ1、粉末タイプの酸素系漂白剤小さじ1をよく溶かしてつけおき液を作る
- つけおき液に服をつけ、30分程度つけおきする(つけおく時間は2時間以内)
- つけおき液ごと洗濯機の中に入れる
- 40~50℃のお湯で通常通り洗濯洗剤を入れて洗濯する
ワキガの黄ばみの原因は「色素」
洗濯方法は分かりましたが、それでは、そもそもどうしてワキガだと服が黄ばんでしまうのでしょうか?
ワキガとは?
ワキガとは、アポクリン腺という汗が出る場所(汗腺)の数が多く、きつい臭いを発してしまう症状のことです。
汗が出る場所は、「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類あり、それぞれ特徴のある汗を出します。
- エクリン腺
水分が多くサラサラした汗が出る - アポクリン腺
脂肪やタンパク質などを含んでベタベタした汗が出る
アポクリン腺の数が多いワキガ体質では、ベタベタした汗で菌が繁殖してワキガ特有の強い臭いが出てしまうんですよ。
ワキガではリポフスチンがたくさん出る!?
実は、ワキガの方に多いアポクリン腺からは、黄ばみの原因になる色素も出てきます。
その色素こそが、リポフスチンなのです。
リポフスチンはワキガがひどければひどいほど、汗に多く含まれます。
つまり、ワキガ体質の人ほど色素によって服が強く黄ばんでしまうのです。
ワキガ以外にもある!黄ばみの原因
服の黄ばみには見落としがちな意外な原因が潜んでいるのです。
落とし穴1 合わない制汗剤で黄ばむ
黄ばみや汗を防ごうと多くの方が利用している制汗剤やデオドラント。
実は、制汗剤やデオドラントが原因で服が逆に黄ばんでしまうことがあります。
自分の体質に合わない制汗剤やデオドラントを使うと、汗と制汗剤の成分が混ざって化学変化が起き、服の黄ばみができてしまうのです。
制汗剤やデオドラントを使っていて黄ばみに困っている方は、一度制汗剤を使うのを止めて黄ばみができるかどうかみてみるといいですよ。
落とし穴2 服に残った汚れで黄ばむ
意外に多いのが、服に残った皮脂や汚れが原因の黄ばみです。
洗濯がしっかりできておらず、服やシャツに皮脂や汚れが残っていると空気中の酸素がくっついて色が変わってしまうのです。
リンゴを切ったまま置いておくと色が変わりますよね。
実は、リンゴが変色するのも酸素がくっついて「酸化」という反応が起きるからなんですよ。
衣替えのときに「なかったはずの黄ばみがある!」という方は、服に残った皮脂や汚れによる黄ばみの可能性があるので注意してくださいね。
落とし穴3 汗じみで黄ばむ
ワキガじゃない人でも、汗によって黄ばみができることがあります。
普通の汗はエクリン腺という場所から水分を多く含んでサラサラの状態で出てきます。
しかし、乱れた生活や運動不足などで汗をあまりかかない生活をしていると、汗の質が悪くなってしまいます。
エクリン腺からの汗であっても、質が悪いとベタベタした状態になり、汗と一緒に鉄分なども体の外に出るようになります。
実は、この鉄分が汗じみによる黄ばみの原因になってしまうんですよ。
脇の汗じみとワキガの黄ばみの違い
「汗じみでも黄ばみができるなら、ワキガと区別ができないんじゃない?」と思いませんでしたか?
確かに汗じみでも黄ばみはできるのですが、ワキガの黄ばみとは大きく違います。
ワキガの黄ばみは「色」で見分ける
汗じみとワキガの黄ばみの違いは、ずばり「色の濃さ」です。
汗じみによる黄ばみは、色が薄くぼやーっと広範囲に黄ばみます。
一方、ワキガによる黄ばみは色が濃く、黄ばみと黄ばんでいない所の境界が比較的はっきりしています。
ワキガのセルフチェックリスト
黄ばみの原因がワキガであれば、しっかりした対策が必要です。
- 耳垢がねっとりと湿っている
- 親がワキガである
- 制汗剤をつけていないのにワキ毛に白い粉がつく
- 思春期の時期から臭いに悩んでいた
- ワキ毛が濃い
- 1つの毛穴から複数の毛が生えている
多く当てはまるほど、ワキガ体質である可能性が高いでしょう。
ワキガの黄ばみを予防!簡単対策方法
たとえ洗濯で落とせるとしても、できればワキガの黄ばみはできないに越したことはないですよね。
「ワキガだから黄ばみができるのは仕方がない・・・」と諦めていませんか?
実は、すぐにできる簡単な方法でワキガの黄ばみを予防することができるんですよ。
- 着たらすぐに洗濯する
- 脇汗パットを使う
- ワキガ専用クリームを使う
- 防水スプレーで服を守る
- ベビーパウダーで服を守る
黄ばみ予防1 着たらすぐに洗濯する
ワキガで服を黄ばませないためには、ためこまずに着たらその日のうちに洗濯することが大切です。
遅くても3日以内には必ずしっかり洗濯するようにしましょう。
すぐに洗濯をしないと服に汚れがこびりつくだけではなく、汚れが酸素とくっついて黄ばみがひどくなってしまいます。
- すぐ洗う
- 洗濯機に洗濯をつめこまない
- スピードコースではなく標準モードでしっかり洗う
上記の3つのポイントを押さえて、「すぐに」「しっかり」洗うことを心がけてくださいね。
黄ばみ予防2 脇汗パットを使う
黄ばみを予防するためには、ワキガの汗汚れを服につけないことがポイントです。
そこでおすすめのグッズが脇汗パット(汗とりパット)です。
脇汗パットは黄ばみの原因になる汗を吸いとって、服につかないようにしてくれます。
ただし、脇が蒸れて臭いが強くなってしまう可能性があるため、ワキガの方は使い捨てタイプでこまめに取り替えられる脇汗パットがおすすめです。
黄ばみ予防3 ワキガ専用クリームを使う
私もそうなのですが、汗が多すぎて脇汗パットが役に立たないこともあります。
汗が多い上、ワキガの黄ばみにお悩みの方には、ワキガ専用クリームがおすすめです。
ワキガ専用クリームは、黄ばみの原因になる汗をしっかり抑えつつ、臭いの原因になる菌の増加も防いでくれるので、ワキガの臭いと黄ばみ対策に一石二鳥なのです。
▼おすすめのワキガクリームは、以下の記事で紹介しています▼
黄ばみ予防4 防水スプレーで服を守る
ワキガの黄ばみを防止するためには、汗から服を守る対策も効果的です。
そこで活躍するのが、防水スプレーです。
防水スプレーを服の内側の脇や首の部分に吹き付けて乾かします
すると、防水スプレーがバリアの役割を果たして、ワキガの汗から服を守ってくれます。
黄ばみ予防5 ベビーパウダーで服を守る
防水スプレーに抵抗がある方は、ベビーパウダーがおすすめです。
シャツや服の内側の脇や首の部分にベビーパウダーを軽くはたきます。
ベビーパウダーがワキガの汗をすいとってバリアの役目を果たしてくれるため、服が黄ばみにくくなりますよ。
長期的にみるワキガ黄ばみの予防対策
黄ばみを予防するためには、汗の質を変えることも大切です。
アポクリン腺から出る汗は当然黄ばみの原因になりますが、汗の質が悪いとエクリン腺の汗によっても黄ばみができてしまいます。
また、ワキガ体質であってもアポクリン腺が活発に働かないようにすることで臭いや黄ばみを抑えることもできます。
黄ばみをひどくしないためにも、エクリン腺の汗をサラサラに戻す対策とアポクリン腺を活発に働かせない対策も行いましょう。
生活習慣を見直す
まずは、生活習慣を見直しましょう。
- 野菜をあまり食べず肉ばかり食べる
- お酒をたくさん飲む
- タバコを吸う
- ストレスがたまっている
上記の項目に当てはまるほど、汗がベタベタしたりアポクリン腺が活発になったりして、ワキガの黄ばみがひどくなります。
ワキガの黄ばみを予防するためにも、和食を中心として、お酒やタバコは控え、適度にストレスを発散するように心がけてくださいね。
運動やお風呂で汗をかく練習をする
あまり運動をせず、エアコンの効いた場所にいることが多い方は、汗を上手く出せなくなっている可能性があります。
すると、汗に老廃物などが混ざってベタベタした状態になり、黄ばみや臭いがひどくなってしまいます。
黄ばみを作りにくい汗にするためには、普段から汗をかく練習をするようにしましょう。
運動不足の方は、少しずつ運動をする習慣をつけるといいですよ。
また、お風呂につかって汗をかくようにするのもリラックス効果もありおすすめです。
ワキガ黄ばみ対策のクリーニングは要注意!
ワキガの黄ばみは頑固なので、どれだけ頑張って家で洗濯しても取れないこともあります。
しかし、黄ばみを落とすためにクリーニングに出したのに、時間が経つと黄ばみができてしまったということがあります。
通常クリーニングに出すと、行われるのはドライクリーニングです。
実は、ドライクリーニングは皮脂などの油に溶ける性質の汚れには効果的なのですが、水に溶ける性質の汚れには向いていません。
そのため、汚れが服に残ったままになり、黄ばみができてしまうのです。
クリーニングでワキガの黄ばみをしっかり落としたいときは、ドライクリーニングとウェットクリーニング(水を使うクリーニング)のダブルクリーニングをお願いするようにしましょう。
まとめ
ワキガで服が黄ばむと、ものすごく落ち込みますし、服がすぐにダメになって衣服代もバカにならないですよね。
今回は、ワキガの黄ばみに効果的ですぐに取り組める洗濯方法や予防対策をご紹介したので、ぜひ黄ばみ落としや対策の一助にしてくださいね。